インプラント

インプラント

歯の欠損部にインプラント治療

当科では、齲蝕や歯周病で抜歯を余儀なくされた欠損部に対し、また腫瘍などで顎骨再建術後に咬合を回復させる目的にインプラント治療を行っております。
安全なインプラント治療を行うために、術前にCTを撮影しコンピューター上でシミュレーション行うことで、欠損部の骨の状態、神経の走行等を精査し、適切なサイズのインプラント体、埋入方向が選択できます。さらに、このシミュレーションソフトから作成したデータからサージカルテンプレートを作製し、ガイデッド・サージェリーを行うことで、より安全かつ迅速で侵襲の少ない手術が実現できます。
無歯顎者のインプラント治療にAll-on-4という方法を取り入れております。この治療法はインプラント体を4本しか用いないため外科的侵襲が少なく、しかも経済的です。インプラント埋入時の位置的な規制が少なく補綴作業に自由度があり、高度な審美修復を行うこともできます。午前中に抜歯とインプラント埋入術を行い、午後に本院歯科技工室で作製した仮歯を装着し帰宅することが出来るため、食事や会話に支障をきたすことが少ない利点があります。

インプラント希望者のなかで骨欠損が大きく、インプラント体を埋入することが出来ない症例もあります。その際、当科では自家骨移植を用いた骨造成を行っております。広範囲の骨欠損に対しては腸骨(口腔外)から自家骨を採取し、小範囲から中等度の骨欠損に対しては下顎骨(口腔内)から採取しています。特に、上顎骨の場合には、上顎洞底部の粘膜を挙上し骨移植を行う上顎洞挙上術(サイナスリフト)による骨造成も行っております。自家骨移植を用いた骨造成は、症例に応じて外来局所麻酔下で行う場合と、2泊3日の入院で全身麻酔下に行う場合を選択しております。

一般的なインプラント治療例
骨造生術を併用したインプラント植立症
All-on-4コンセプトによる治療例
腫瘍による顎骨区域切除後の腸骨移植のインプラント植立症例

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